寺院の中のカンボジア

 10年前にも来ているのですが、その時はここにアンコール・ワットの模型があるのに気づきもしませんでした。当時の感覚では、ワット・プラケオ=エメラルド仏陀で、それを見ることしか頭にありませんでしたからね。本によりますとこのモデル、「ラーマ四世が、実際に見た感動を皆に伝えたくて作らせた」のだとか。
模型としてはかなり立派。大きさは隣を通過中の観光客と比べてね。
模型としてはかなり立派。大きさは隣を通過中の観光客と比べてね。
 「塔の角度が鋭どければもっと似てるのに」と思いながら見ていると、隣から「現地カンボジアの本物のアンコール・ワットは破壊されていて、もうここでしか見ることはできません」。「アラ、そうなの」と言う聞き捨てならない会話が聞こえてきました。
回廊壁画のアンコール・ワット?
回廊壁画のアンコール・ワット?
 それとなくうかがうと現地ガイドと日本人観光客の姿が見え、思わず「違います!」と叫びたくなりました。アンコール・ワットをはじめ、シェムリアップ地区の貴重な文化財の数々は、日本・フランスなど各国の援助で再建が進んでいます。その象徴とも言えるアンコールワットは、既に往時の美しい姿を取り戻していま~す。

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