タラート・サオからメコン川に向かって歩いていくと、左手に現れるのがここワット・シーサケット。19世紀初め(江戸末期)の建立と割と新しいのですが、その他の古寺が戦火で焼失・再建されているので、”建立当時の様式を保っている”と言う意味ではビエンチャン最古。”歴史的にも貴重な建物”なのだそうです。 |
建立当時の様式を保っているワット・シーサケット |
ラオスの寺院建築は、ビエンチャン、ルアン・パバーン、シエンクアン各様式に大別されます。地面に届くかのような優美な大屋根のルアン・パバーン様式に対し、本堂を取り囲む広縁風のベランダを持つのがビエンチャン様式の特徴のようです。ワット・シェントーン、ワット・マイなどルアン・パバーンの寺院と比べてみて下さい。
回廊の切れ目に、格子戸がはめられた部分がありました。覗いてみると壊れた(あるいは戦火で傷んだ)仏像が山積。座敷牢に入れられているようでもあり、仏像の墓場のようでもある。アピールのつもりか、修理待ちの状態なのか、ここに置かれた意味は良くわかりませんが、「このままだと傷むな」とちょっと気になった仏様たちでした。 |