セント・ソフィア教会

 ロシア(ギリシア)正教の教会としては極東地区最大、と言われるセント・ソフィア教会。ホテルから松花江とは反対、駅の方向に歩いて20分ほどのところにありました。写真を見て、その美しい佇まいに訪問を楽しみにしていましたが、行って見ると周囲の猥雑さにがっかり。

 正面は車が行き交う大通りに面し、背後と側面からは建物ぎりぎりまで工事用の目隠し板が迫っています。多分周辺整備のためだとは思いますが、大型クレーンも作業しているし、工事の音もやかましくて写真を撮る気にもなれません。

セント・ソフィア教会
1907年建造のセント・ソフィア教会
ロシア正教の教会としては極東地区最大
 それでも気を取り直し、クレーンの入らない位置からパチリ。1907年建立のこの教会、観光局からいただいた資料によると、『平面がラテン十字形のビザンチン様式の建造物で、高さは53m。正面最上部の鐘楼には音の異なる7つの鐘があり、教会内部のアーチ型の壁には、ロシアの有名な画家の描いた壁画がある。』となっていました。


 内部は、1920年代の写真展示を中心とした博物館になっていました。この教会に関する説明がほとんど無いのは残念でしたが、開拓の活気溢れるハルビンの様子は興味深いものでした。
セント・ソフィア教会内部
内部は博物館になっていて当時の写真なども展示されています
 正面には有名ロシア画家の壁がにはさまれる形でダ・ヴィンチの「最後の晩餐」があり、これにはちょっと違和感を覚えました。ロシア(ギリシア)正教のイコンとは様式が違う気がしますが、当時公開が始まったばかりの「ダ・ヴィンチ・コード」の宣伝用だったのかもしれませんね。

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