キタイスカヤ通りの突き当たりは松花江。20世紀初頭にはここで物資が荷揚げされ、ハルピンの街が造られていったんですね。対岸に見えているのは避暑地太陽島で、「レストハウスでアイスクリームを食べるのが夏の楽しみだった」と友人が懐かしそうに話してくれました。 |
渇水で広がった河原に、カラフルな凧が映える松花江 対岸に見えるのは観光避暑地、太陽島 |
今年は渇水とかで、川面はズッと遠方。広くなった河川敷では、カラフルな凧屋さんが商売をしていました。同じ時期(2006年初夏)、中国の南部でも日本でも大雨で被害が出ていました。こちらは水不足、他の地域は水害。核兵器を競うより、天からの恵みを上手に分配する技術を開発してもらえないでしょうかね。
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川岸の広場に高い塔が建っています。何かと思って近づいてみるとこれは、1932、1957、1998年の3回大洪水に見舞われたハルピンが、度重なる水害から街を復興させたのを記念する「市民防洪勝利紀念塔」。 |
ハルピン市民防洪勝利紀念塔 1932、1957、1998年、三度の大洪水を克服し築いた堤防の記念碑 |
水位マークの最上段は1998年8月22日で、今日の水量からみると想像も出来ないような高さが示されています。これほどの水から如何にして街を守ったのか、記念塔に刻まれた「勝利」の二文字が、その苦労を語ってくれているようでした。 |