ジョカン寺

ジョカン寺前で五体投地をする人々
チベットで最も崇拝されている寺院
ジョカン寺前で五体投地をし、祈りを捧げる人々
 ガイド氏の説明を要約すると、『7世紀、吐蕃(チベット)の統一を成し遂げたソンチェン・ガムポはラサに遷都。領土を接することと成った周辺諸国とは婚姻政策を採り、唐から迎えられたのが文成公主で、ネパールからはティツン王女。仏教に深く帰依していた彼女達は、占星術で地相を占い、山羊(ヤギ=ラ、土地=サ)を使って湖を埋めて、ジョカン寺を建立した』。

 本尊は、ティツン王女が持参した”十一面観音像”と、文成公主の嫁入り道具”釈迦牟尼像”です。

金色の法輪と臥鹿 : ジョカン寺屋上から、西にあるポタラ宮を望む
金色の法輪と臥鹿 : ジョカン寺屋上から、西にあるポタラ宮を望む
 1959年3月、中国のチベット制圧軍はついにここラサまで迫りました。「聖なる寺院の中なら安全」とジョカンに逃げ込んだ多くの市民に浴びせられた砲火。。平和への道を高度な文化・芸術にまで昇華させた稀有の民族、チベットの人々に向けられた刃をここにお参りする人は頭の隅に持ってきて欲しいものです。

 ダライ・ラマがインドへ亡命したのは、この時のことです。

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