ポタラ宮

 チョモランマに続く雄大な山岳風景、山村の人々の笑顔と衣装、峠にはためくタルチョ、チベット仏教のマンダラや仏像達。 地図上では「戻ってきた」のですが、感覚的には、チョモランマBC越えの1週間のキャラバンの末やっと辿り着いた、「遥かなる都ラサ」。”セブン・イヤーズ・イン・チベット”風に言うと、「禁断の都ラサ」です。

 憧れだったポタラ宮の前に立つと、成都から累々たる山並みを越えた時の、「違う文化圏に来たんだ」という高揚感が再びよみがえって来ました。

チベットの象徴「ポタラ宮」
チベットの象徴「ポタラ宮」、白宮(政治を執り行う場)と
紅宮(歴代ダライ・ラマの霊塔などを安置した宗教的な場)
 中国は『大きな星を取り囲む、4つの小さな星の一つがチベット』だと言うのですが…(中国国旗をご覧下さい)。実際に風土文物に接し歴史を調べると、「ここは別の国」だという感を強くしてしまいました。

 チョモランマにひかれてチベットに行きましたが、今魅力を感じているのは伝統文化・宗教と、特にその死生観。長い年月に培われたそれらの叡智は、必ずや21世紀に生きる人間の助けになるものと信じます。

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