804年に唐に渡った空海は、都長安に直行。当時最大の修行の場だった清龍寺の、密教第七祖恵果に師事します。空海は密教だけでなく、道教・薬学・音楽・書法に灌漑技術まで学んで、帰国後日本に多くの恩恵をもたらしました。
それだけのことを吸収したのだから、さぞ長く清龍寺で学んだのだろう、と思いきや。たった数ヶ月の滞在だったとは! さすが天才は違います。 |
密教第七祖の恵果と空海(第八祖) |
廃寺となっているとかで、城壁の東という以外正確な場所がわかりません。バスとタクシーを乗り継ぎ、人に聞きながらたどり着いた清龍寺。1982年、日本の信徒や地元の方々の尽力で整備され、記念堂や記念碑が建てられていました。境内を散策しながら、弘法さんの中国での足跡に思いを馳せる、静かで充実した一時でした。 |