新安沈没船

復元作業中の新安沈没船(長さ34mx幅11m)
復元作業中の新安沈没船(長さ34mx幅11m)
 新安沈没船は、1976年から9年間10次に渡る発掘、その後10年間を保存処理にあて、復元作業は1994年に始まって2002年に完了。韓国にとって初めての水中文化財の発掘で、国が力を入れて取り組んでいます。そしてこの引き上げ調査は、中世東アジア世界の商取引の広がりとその実態を知ることが出来る、世界にとっても貴重な考古資料となり、又韓国の財産ともなっているのです。


1323年(鎌倉時代末期)、中国の寧波から日本に向っていた元朝の船です
1323年(鎌倉時代末期)、中国の寧波から日本に向っていた元朝の船です
 日本では水中遺跡に対する関心の低さからか、多くの沈没船や海底遺跡が埋め立てなどで破壊されていると聞きました。前述のように、水中文化財の発掘調査は大掛かりで、費用も時間も人手も高度な科学技術も必要で、地方自治体ではとても手が出せないでしょう。ここは何とか日本政府に動いてもらいたいものです。道路整備も大切ですが、文化財も保護しましょう!

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