6階まである館内は、自然・動植物・海洋・歴史・文化・美術などなど、各階毎にテーマが分かれていて、自分の好きなコーナーを重点的に回ることができます。どれも興味深いものでしたが、一番時間をかけたのはマオリの文化遺産展示がある4階でした。ブッシュ・シティはニュージーランドの自然をそのまま博物館に持ってきたような野外展示です。画像はこのページの最後にあります。
1階 | カフェ、ショップ、ブッシュ・シティ |
2階 | 山と海(ニュージーランドの自然) |
3階 | 人間(マオリ人とヨーロッパ人との接触) |
4階 | マオリ文化 |
5階 | 美術コレクション |
6階 | 短期展覧会 |
マオリは古代日本人同様、ヒスイを威信財として用いてる文化があります。形も大きさもバラエティに富んだ展示品の数々は、色合いも透明度も引き込まれるほど素晴らしく、いつまでも見ていたいほどでした。次いで興味を覚えたのは、航海術のコーナーです。ここでは、マオリの祖先がどのようにニュージーランドにたどり着いたのかを、実際に利用された道具や動画で解説しています。画像はココナツを利用したナビゲーション用の道具です。説明には、『両サイドに空けられた穴を通して星を見て角度を知り緯度を測る』とありました。油と水を器の下部に入れ、その傾きで計測したようです。今で言う六文儀でしょうか。
『南十字星が水平線からその長さの2倍の位置に見えたら、白く長い雲がたなびく土地、アロテアロア(ニュージーランドのマオリ語表現)は近い』。滞在中星空を眺める余裕がなくて、南十字星を見なかったのが残念。尚、左手に見えるPleiadesはおうし座の散開星団で、和名はすばるです。
6階の短期展示場の横から、屋外テラスに出て市街の眺望を楽しむことができます。右手奥が昨日着いたウェリントン駅方面で、眼下に見える植え込みが、最後にご紹介するブッシュ・シティです。
ハーバーからも自由に出入りできるブッシュ・シティは、山あり谷あり吊橋あり、の起伏ある敷地にニュージーランドの草木が植えられていて、確かに『NZの自然を都会に持ってきた』ような趣です。ちょっとしたハイキング気分が味わえますよ。案内図は絵本の「ウォーリーをさがせ」のようで、自分がどこにいるのか確認しながら歩くのも楽しいものです。
こちらは敷地内の人工洞窟にあった土ホタルの模型です。滞在中、ワイトモとテ・アナウ、二ヶ所の土ホタルを見ましたが、どちらも撮影禁止ですから、こちらで雰囲気だけでも味わってください。さて、案内図の中で、この洞窟がどこにあるのかわかるかな?
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