博物館になっているリマソール城で、「クリオンに行きたいのですがタクシー乗り場は?」と館員に尋ねると、「タクシーは高い。クリオンに行くならあのバスに乗りなさい」と博物館前に停まっているバスを指差します。「アポロンの聖域にも行きたいの」と重ねて聞くと「大丈夫」とさも自慢ありげに、
「You can walk(歩ける距離だよ)」。
でしたが、この「You can walk」が曲者でした。 |
地中海を見下ろす古代劇場 |
クリオン遺跡の窓口には地図があり、古代劇場からアポロンの聖域までの遺跡が示されています。これがあれば歩けるかもしれないと、「この地図ありますか?」と聞くと「ない」と取り付く島もありません。徒歩での時間はわからないというし、アポロンの神殿からではバスもタクシーもないという。荷物を預かってもらい配置関係だけを頭に入れて、まずは「古代劇場」へ。
BC2世紀に造られたというこの野外劇場、今は完全に修復がなされ音楽会や演劇に使われているとか。この日も何か催し物があるのでしょうか、数人のスタッフが舞台作りに励んでいました。すぐ脇にはモザイクの床の残る館跡もありますので見落とさないで。 |