レオニダスの像以外には、写真に撮ってイメージをお伝え出来るようなものはほとんどありません。博物館に行っても、ギリシア全土に名をはせた国とは思えないほど展示品が少ないのです。この国が『学問や芸術を軽蔑し、体を鍛え強い戦士になることだけを国民に強いた国家だった』と言うことを、何も残っていないポリス跡は雄弁に物語っているようでした。 |
遺構など何も残っていないスパルタ遺跡 |
『スパルタが崩壊し無人の野と化してしまったら、後世の人々はここに栄光に包まれた国家があったことなど到底信じてはくれないだろう』とはある歴史家の言葉ですが、彼の憂いがしみじみと身に迫ってくる現代のスパルタでした。 |