クスコの空港に降り立って、何はともあれ「ペンション花田」へ。と言うのも情報が欲しかったからなのですが、渡航自粛の影響か他に泊まっている人がいない。経営者も花田さんからペルー人の手に渡ったようで、情報が得られるのは残されていた落書き帳のみ。宿は町外れにあって、中心部までの行き来に不安を感じたため、結局2日泊まっただけで町中のホテルに移りましたが、このノートの中に「アルマス広場を歩く旅行者は、金魚鉢に入れられたエサと同じ」という恐ろしい注意書きがありましたっけ。 |
町の中心にはアルマス広場 |
ペルーではどこの街に行っても、リマでもここクスコでも、その中心にアルマス広場があります。日本では小さな町にも、「**銀座」とあるようなものでしょうか。これは慣れてくると便利なもので、道に迷ったら「アルマス広場に行けば何とかなる」のです。ちなみにギリシアでは、中心にあるのはシンタグマ(憲法)広場。最初の憲法が発布(1843年)されたのを由来しての命名、なのだそうです。
ペンションからだらだらとした下り坂を降りてアルマス広場まで出てくると、品定めをするような視線を確かに感じ、エサと言うより、動物園の動物になった気分になりました。 |
この街では、色々な場所で金魚ならぬ物売りさん達に囲まれます。セーター、ベルト、バッグ、ブレスレットなどを、風呂敷に包んで背負い、見本を両手に抱えて道行く観光客に声をかけてくるのです。未晒しの毛糸に茶のネック模様が気に入って、セーター1枚を10ドルで買い大変重宝しましたが、唯一の欠点は「糸の中にワラが残っていること」です。肌に触れるとチクチクと痛いので、これを除くのに旅行中かなりの時間を費やしてしまいました。 |