宿の周辺は又、停車中の車に新聞を売ったり、窓ガラス拭きなどで小遣い稼ぎをしている、ストリート・チルドレンの姿も目立ちました。ある日、カフェで軽食を取っていた時の事です。まだ少し料理をお皿に残したまま、知人とおしゃべりを続けていると、10歳ほどの子どもが二人近づいてきて、それをぱっと袋に入れて逃げ出して行きました。ちゃんと壁もドアもあるレストランの中で、ですからこれにはア・ゼ・ン(唖然)。残り物なら良いけれど、貴重品だけは取られないよう「注意しなくっちゃ」、と気を引き締めた出来事となりました。 |
黄金博物館のチケット |
残り物と言えばそうそう、リマにはそれを集めたとてつもない博物館があります。それは、郊外の高級住宅街にある「黄金博物館」。ここに展示された黄金製品、特にアクセサリーの斬新なデザイン、細工の細かさを前にしては、出るのはただ垂涎のため息ばかり。これが「侵略者達の食べのこし」と言うのですから、一体メイン・ディッシュはどんなだったのでしょう。
「南米の古代文明」や遺跡からの出土品に関心のある方には、天野芳太郎氏が情熱を注いで集めた、プレインカ(インカ文明以前)のチャビン、ナスカから出土された織物や土器を展示した「天野博物館」があります。ここは天野氏の遺志を継いで入場は無料ですし、館員の方の日本語の解説付きで鑑賞できます。 希望者は電話で問い合わせ、なるべくでしたら受け付けで書籍や絵葉書を買いましょう。それが運営費の一部に当てられる、と言うことですので「ご協力お願いします!」 |