シリアの人は大人も子供も人懐っこい。通る人は必ずと言っていいほど声をかけて行きますし、子供たちは「撮って、撮って」と写真をせがむ。この夕陽の時もそうでした。上記の子供たちが周囲にいて、夕陽に集中できないほどかしましかった。
公園で知り合った姉妹に「家に泊まっていって」と勧められましたが、様子がわからないので「お茶だけね」と彼女達の家へ。疲れてはいましたが「シリアの家庭を覗いて見たい」という好奇心のほうが強かったのです。この家は49歳の母親に、32・(この間に兄弟2人)・24・21・17・12歳の5人姉妹とその子供たち、という大家族。何故詳しい年齢がわかったかって? 17歳の4女が紙に書いて教えてくれたからですが、この家庭が一般的だとするとシリアでは結婚年齢は低いようです。 |
ユーフラテス川の夕陽 |
ここで興味深かったのがベールの扱い(認識・常識)。家へ入ると同時に脱ぎ捨てたベールを、男性が帰ってくると「サッ」と着ける。その時平気な人がいたら、帰ってきたのは彼女のご主人、なんですね。その慌て振りと平然さの根底にあるのが、「夫以外の男性には髪(顔、素肌)を見せてはいけない」という教えなので、その都度「ヨシコも早くベールを着けなさい」と言われてしまいました。
この日は総勢20名余りというこの大家族と共に、大きな丸いお盆を囲んで夕食までご馳走になってしまいました。よほど外国人が珍しいのか一挙手一投足に全員の視線が集中して・・・。ホテルへ帰り着いた時にはドドッと疲れが押し寄せてきて、「バタン・キュー」と相成りました。 |