温泉巡り

 旅館の丹前を着て下駄をつっかけ、タオル片手に温泉巡り。これが黒川温泉の正しい楽しみ方、なのですが、2ヶ所入ったところでもう夕暮れ。宿への帰路、「風の舎」の灯りがまるで誘蛾灯のように人を誘って見えたので、パンフレットでももらおうと立ち寄りました。これが”滝つぼ温泉”~”押戸ノ石”への入り口となったのですから、誘蛾灯に例えたらバチが当たりますね。

 コーヒーを飲んでいた先客3人に、「どちらから?」と問われて会話が始まり、装飾古墳と温泉の話ですっかり意気投合、勧められるままコーヒーにアイスまでご馳走になってしまいました。お一人は九州の歴史にも詳しくかつ雄弁、閉店時間がきてもまだ話足りないので、夕食後に彼らの宿までおしゃべりに行く約束をして別れました。

旅館の丹前を着て下駄をつっかけ、タオル片手に温泉巡り
旅館の丹前を着て下駄をつっかけ、タオル片手に温泉巡り
 それが黒川温泉から車で15分ほどの、滝つぼ温泉の民宿”さとごころ”。福岡で建築関係の仕事をしているという3人に、この民宿の若き経営者Sさんが加わり、宗像神や宇佐神宮の話から国内外の温泉談義まで、中身の濃いおしゃべりが続きます。その内誰かが「遺跡が好きだったら、あそこに連れていってあげたいね」

 「そうだね。見せたらこの人どんな反応示すだろう」と”あの石”の話題で4人が盛り上がり、なんと翌日連れて行ってくれることになりました。「ワォ!」、一体どんな”石”なんだろう。

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