次に彼女が連れて行ってくれたのが、中央に大壷が置かれた第2展示室。「今、出雲大社で巨大柱が発掘されて話題になっていますが」とパネルの絵を指し、「古代の大社は、稲吉角田遺跡出土の土器に描かれている、このような建物ではなかったか、と言われているのです」と言葉が続きます。 |
(クリックするとレプリカのアップになります) 長いハシゴの高床式建物、4人が乗った船などが描かれています |
イラストパネルを見ると、高床式建造物、船の様子が良くわかります |
そして、「この上にその絵画土器があったのですが、先日の地震(10月6日の鳥取西部地震)で傷んだので、今は倉庫にしまってあります」と、大壷の前で言うではありませんか。何とかそれを見たいものと、無理を覚悟でお願いしてみましたら「まあ、良いでしょう」と収蔵庫の鍵を持ってきてくれました。「ヤッター!」。
この資料館、規模は小さいながら収蔵品は一級品ぞろい。出雲大社の巨大木柱の解明が進むと、この絵画土器も前述の石馬共々国宝指定になりかねません。となると、「国宝展示のため」の立派な施設が作られ、彼らも厳重なケースの中に収められてしまうことでしょう。そう、尖石のヴィーナスちゃんのようにね。 |