たたらと刀剣館

 いよいよ鉄の道文化圏の核心部に入ってきました。駅前にあるソロバン資料館から車で数分、町を一望する”むらくも”の丘に建つのが”たたら”と”刀剣”の博物館でした。たたら製鉄=玉鋼=日本刀、と誰でもが連想できるほど緊密な両者。さあ、ここでどんな知識が得られるのでしょう。
ステンレス製の「ヤマタノオロチ」が見守る "奥出雲たたらと刀剣館"
ステンレス製の「ヤマタノオロチ」が見守る ”奥出雲たたらと刀剣館”
 横田地方の”たたらに関する歴史と史跡”のアプローチを経て館内に入ると、巨大なたたら炉の模型が目に飛び込んできました。それを取り囲むように、玉鋼・日本刀の研磨工程・吹子(ふいご)の歴史と変遷…などの展示があり、一度外に出て、別棟になった日本刀鍛錬場とアニメ・シアター(見学当時は刀剣の展示室に)を見学するようになっています。

 展示室の一角では、9分間の「日刀保たたら」紹介ビデオを上映中。これで概要は掴めますが、作刀風景はほんのわずか。 毎月第2日曜・第4土曜日にある、刀匠による作刀実演以外の日は、展示された日本刀でガマンするしかないのです。映像でも構わないから、日本刀の製作工程が見たかった。それがちょっと残念です。

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