富田山荘

 夕焼け空の撮影に夢中になり、広瀬の町に入った頃には日もドップリと暮れ、しかも今夜の宿”富田山荘”の標識は、街燈も道行く人も無い山中を指しています。「一体どんな宿なんだろう」と、これから始まる旅への不安も相まって、ドキドキしながら山道を登って行きました。5分ほどで宿の灯が見え、「まあ、良くいらっしゃいました」と素朴な声で迎えられた時には、まさに”地獄で仏”の心境でした。
左手奥(川の上流)が、金屋子神社がある西比田地区です
左手奥(川の上流)が、金屋子神社がある西比田地区です
 町を眼下に望む露天風呂に入り、冷酒一杯付けてもらって茸料理やツクシの酢の物など、”山の幸懐石”風の夕食を頂くと、先ほどまでの不安な気持ちは何処へやら、心身ともにポッカポカの良い気分になってきました。国内旅行の醍醐味は、温泉・日本酒・懐石料理、この三位一体があればこそ。”鉄の道”探索の初日は、「アー、幸せ」の滑り出しとなりました。

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