たたら製鉄の経営者は鉄師頭取と呼ばれ、松江藩より”準武士扱い”という優遇を受けていました。当時の繁栄ぶりを、奥出雲の御三家(絲原家、櫻井家、田部家)の邸宅や庭園、製鉄資料や美術品で偲ぶことにいたしましょう。最初の訪問地は横田町の絲原(いとはら)家です。 |
映画「絶唱」の舞台(ロケ地)にもなったという、絲原家 |
前半の鉄穴流し行きが響き、記念館に到着したのは秋の日も暮れかかる午後の4時。この情緒を楽しむまもなく、大急ぎで記念館に直行です。黒門より奥に向かって約33,000平方メートル(1万坪)の敷地を持つ絲原家。記念館は門を入ってすぐ左、邸宅・庭園(別料金)はそれより30mほど奥右手に位置していました。
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館内は「たたら製鉄」「民俗資料」「古文書」「美術工芸品」など、3つの展示室に分かれています。貴重なたたら資料が多いようでしたが、この時はまだ”何がなにやらわからない”状態。恥ずかしながら、”猫に小判”か”豚に真珠”の見学と相成ってしまいました。アー、もったいない。
ここのVTRは、「鉄穴鈩(たたら)をかえりみる」(日刀保たたら操業の様子を交え、鉄穴たたらをかえりみる 35分)・「日本刀を造る」(島根県指定文化財、小林刀匠による鍛錬 18分)の2本。ギリギリで入館したので、ここのVTRを見ることが出来ず本当に残念。このサイトを知った方、私の代わりに見てきて下さいね。 |