金屋子神

 『高天原から播磨(はりま)の国に天下った製鉄の神だったが、住む山がないので白鷺に乗って西に向かった。上空から鉄作りに適した場所を探し、製鉄に必要な3条件「砂鉄、大量の木炭、炉を作るための粘土」を備えた土地、西比田の黒田の森の桂の木に降り立った』。そして村人に、
門脇俊一画伯の"金屋子神社縁起"
門脇俊一画伯の”金屋子神社縁起”
『われは金屋子の神。ここに住まいして”たたら”を仕立て、鉄(かね)を吹く技を始むべし』と告げた。

 「いつも炉中の強い炎を見ているので、片目を取られた一つ目の男の神様」だとも、「荒縄で髪を縛った不細工な女神なので、女性は化粧してお参りしてはいけない」とか、金屋子さんの性別は未だ定まらないようですが、屏風絵では”女神”として描かれていました。

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