噴煙の上がる禿山にあるテントには、熱湯の流れる小川(写真右手前)を渡っていきます。テントの外には順番待ちの人が溢れ、このロケーションともあいまって異様な雰囲気がありました。テントを覗くとものすごい熱気の中、人がギッシリと寝ています。これは後生掛温泉のオンドルと同じく、一種の温熱療法の場のようですね。 |
玉川温泉、岩盤に張られたテント |
やっと私の番がきました。早速お借りしたゴザを敷いてジッと我慢の40分、と言いたい所ですが、背中が火傷するほど熱くて10分も寝ていられません。後で聞きますと、「健康な人は入らない方がいいですよ。あの熱でガン細胞も死ぬと言われているほどなんですから」 ですって。
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濃い酸性の湯を湛えた、趣きある木造の大浴場。荒涼とした風景なのに、人々の「健康」への執念が色濃く漂い、不思議なエネルギーと活気を感じさせるう岩盤浴。どれもが、「温泉」へのイメージをガラッと変えるほど強烈でした。
ロケーションも大変気に入ったので翌97年、「東北の秘湯パート2」で青森に行く途中ここに立ち寄りました。駄目もとで「空室は?」と聞いてみると、ラッキーなことにOK。湯治仲間(?)には「あなた運が好かったわね」と言われましたが、長期滞在(予約)が多いので、意外と1日なら空室にぶつかる事もあるそうです。諦めずに問い合わせだけはしてみて下さい。 |