訪問直前に「人工尾びれをつけたイルカ」と言うTVを見ました。尾びれの先端から壊死が進んで切断せざるをえず、自由に泳げなくなったイルカのフジ。彼女のために「人工の尾びれを作ってあげよう!」と言う、前代未聞のプロジェクトが特集されていたのです。が、ショーの間中目を凝らしてイルカ達を観察しても、それらしき姿は見当たりません。尋ねて見ましたら「フジなら隣の、イルカラグーンプールにいますよ」とのこと。 |
病気で尾びれを失ったフジ (クリックすると人口尾びれをつけたフジが見られます) |
教えられた場所に行って見ると、フジに尾びれをつけるデモンストレーションが丁度始まるところでした。TVで見た感動が、今目の前で再現されています。尾びれを着けてもらったフジは、仲間のいるプールに戻り嬉々として泳ぎはじめました。「私を見てね」と言うかのようなジャンプ姿は健気で、ついつい涙腺がゆるんでしまいました。
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プールの横には尾びれの変遷が並べられ、関係者の苦労が偲ばれます。ジャンプするのはかなりの力が加わるとかで一つ一つはかなり重くて頑丈に出来ています。ボルトでこれを尾に取り付けるのは、フジの負担にならないのかと心配になってしまいます。 |
フジの人工尾びれの変遷 |
質問してみますと、「今日は喜んでいますが、装着したくない時にはショーの時間になっても浅いプールには来ません。総て彼女に任せてあるので大丈夫ですよ」の返事。それを聞いて一安心。こんな事情ですから、もしフジのショーが見られなくともガマンして下さいね。 |