1950年代、「うたは闘いとともに」の”うたごえ運動”の高まりと、ロシア民謡の爆発的ブームを背景に、西武新宿駅前に誕生した”うたごえ喫茶”。その存在を知ったのは、衰退期(?)に入った60年代後半、労働歌にフォークソングが加わる頃と重なります。薄暗い店内、初めて嗅ぐコーヒーの香り、ふれあうジョッキの音、大人と一緒になって背伸びして歌った反戦歌。熱気溢れる店内に、人生にやっと影がついたような背徳的な興奮に、心ときめかせた高校時代でした。 |
「懐かしい!」 歌集です |
時は流れ、各地に広がったうたごえ喫茶も閉店が相次ぎました。その中で古株のともしびと、「仲間が集まる場所がなくなっていくから」と20数年前に開店した家路は今も健在。かつての「カチューシャ」の常連さん達は、他に場所を移して歌声を響かせているそうです。新宿のうたごえ喫茶、だけでなく全国のうたごえ喫茶の最新情報は、ネット友達エーちゃんのHP「のび」さんで。
“うたごえ”を「消してはならない」という人々の、
熱き思いに「乾杯 !」 |