入笠山に登ってきました。6月はマイカー規制の対象月で、08:00~15:00の7時間は沢入り登山口までしか入れません。9時以降ならゴンドラリフト(往復1000円)が利用できるのですが、到着したのが8時をやや過ぎた頃と中途半端だったため、今回は登山道を歩くことにしました。
うす曇りで暑くも寒くもなく登山には丁度良いお天気。入笠湿原を通って山頂まで約1時間半、アヤメにクリンソウ、レンゲツツジを愛でながら快適な山登りです。ところが、360度の展望を楽しみに立った山頂でしたが生憎のことに雲が厚くなり、目の前にそびえているはずの八ヶ岳も見えず、遠望は全くききません。代わりに山頂にあった指示標で景色を想像してみて下さい。
大阿原湿原経由で入笠湿原に戻って休憩していたところ後で、「アラ、クマガイソウ!」「これはアツモリソウじゃない?」の声。振り返ってみたら山彦荘前の花壇にこの花が咲いていました。ついでにお蕎麦を食べようと中に入って店主に尋ねてみると、「キバナノアツモリソウですよ」とのこと。
花壇には鮮やかな色で人目を引く、「釜無山や入笠山に自生する蘭科の多年草」釜無ホテイアツモリソウも咲いていました。やや盛りが過ぎて退色が目立ったので、画像はスズラン公園の柵の中で栽培されていた花の方です。盗掘による個体数の減少で絶滅危惧種に指定され、地元では保護・再生活動に取り組んでいるそうです。いつか釜無ホテイアツモリソウが柵の外に出られるよう、関係者の尽力と愛好家のマナー向上に期待します。