3月初旬、宝塚に用事があって伊丹に飛びました。ピンと張った空気の中、富士や南アルプスの山々がきれいに見えていました。右手のピークは甲斐駒。、中央に美しい三角錐姿でそびえる日本第二の高峰北岳。左手にドッシリ構えているるのが仙丈岳で、火口湖のように見えるのは氷河が削った仙丈カールです。
北岳から塩見岳に連なるのびやかな稜線を眼で追いながら、山に夢中だった頃を思い出していました。テントの重さを肩に足元だけ見て黙々と歩き、休憩タイムにやっと顔を上げて、雄大な山の姿やお花畑に心躍らせていた、熱くて脆い若き日の姿をです。
苦労して歩いた道を、こんな風に一望するのもオツですね。懐かしの山々が視界から姿を消すまで、鳥の目になってしっかりと楽しませてもらいました。 |