2007年02月25日

2007年02月25日 : 「冬はこうでなくっちゃ」と思うほど昨日は寒かったですね。暖冬に慣れた身には殊のほか応えました。その寒波の中、稲垣さんの演奏会を聴くべく四谷区民ホールに行って来ました。
Power of Life~心の翼を広げて~
Power of Life~心の翼を広げて~
 稲垣さんは「深浦のうたごえ2006」でゲストピアニストだった方。いただいたメールによりますと、『今回の「The Great Wing」は、渡辺祥子さんの朗読に私が作曲、フルートの荒川洋さんと演奏します。余りジャズ的ではありませんが、お楽しみに』とのこと。さあ、どんなステージなんでしょう。
 第1部は、「トラクターに両腕を巻き込まれ失った」と言う衝撃的内容の朗読で始まった、『詩画作家、大野勝彦さんとの対談と詩の朗読』。ステージに登場した大野さんは、腕まくりしたシャツの両袖から義手を誇らしげに出され、日に焼けた顔には満面の笑み。
大野勝彦さんのパフォーマンス
大野勝彦さんのパフォーマンス
 「私が心からアリガトウと言えるようになったのは、手を失ったおかげです」「生きていることは素晴らしい」とトツトツと語る、その言葉の力強さと優しさに会場中が引き込まれていました。最後に書いてくれたのが「夢は叶うもの、思い続ければ」のメッセージ。今日のお話を聞いていて、阿蘇にあると言う大野さんの美術館、風の丘に行ってみたくなりました。


 10分間の休憩の後は第2部、稲垣達也さんのピアノ、荒川洋さんのフルート、渡辺祥子さんの朗読による『「The Great Wing」渡り鳥・雁のゴーマーの物語』。初めて渡りをする若鳥ゴーマーの姿を通し、仲間を思いやり信じることの大切さを描いたお話です。
「The Great Wing」~渡り鳥・雁のゴーマーの物語~
「The Great Wing」~渡り鳥・雁のゴーマーの物語~
 この日は丁度、「サウンド・オブ・ミュージック~マリアの語る家族の姿」がアンコール放送されていましたが、ご覧になりましたか?92歳になったトラップ一家の次女マリアが「一人は家族のために、家族は一人のために」と語ったその言葉を、朗読を聞きながら思い出していました。

 現代の私たちが失いがちな(いえ欠けている物かも)、「人を思いやる心」、「感謝の気持ち」、そして「生きる力」。それらを教えてもらったような、良い1日でした。稲垣さん、大野さん、ありがとう!

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