2007年09月09日

2007年09月09日 : 九月九日は重陽(菊)の節句、ですが、ひな祭りや端午の節句ほどには馴染みがありません。まだ夏の暑さが残るこの時期では、「菊」と言われてもピンとこないこともあるのかもしれませんね。この節句は豊かな実りと菊の花が咲き誇る、旧暦(新暦の10月頃)で祝いたいものです。

 あれこれ前口上を述べたのも、今日も残暑が厳しかったから。この陽射しでは外出する気にもなれず、冷房の効いた部屋でパソコンに向かい、先週の福島旅行の続きを書いています。

 福島での用事も終え、帰宅まで自由時間ができました。東北道に乗ればすぐ帰れますが、それでは面白くないし高速代も馬鹿になりません。で、会津~田島~今市を結ぶ121号線を通ることにしました。これなら高速は宇都宮からで済みますからね。

古城のような諸橋(ダリ)美術館
古城のような諸橋(ダリ)美術館
 そうと決まれば以前から気になっていた、「柳津の斉藤清美術館に行こう!」。と走り出したのですが、そこだけだと時間が余りそうだと、裏磐梯に寄ったのが大間違い。と言うか大正解。

 生憎とこの日は朝から断続的な雨だったので、五色沼散策を取りやめ、「世界最大規模のダリ作品コレクション」とガイドブックにあった諸橋美術館に向かいました。門をくぐると、古城のような立派な建物が現れちょっとビックリ。

ダリの写真と作品が並ぶ入り口ロビー
ダリの写真と作品が並ぶ入り口ロビー
 館内は「宇宙象」「引出しのあるミロのヴィーナス」「記憶の固執(柔らかい時計)」などダリの彫刻作品や絵画が並び、展示室内のTVでは、日曜美術館「愛妻との半世紀」(45分)、緑の中の幻想空間「諸橋美術館紹介」(25分)、映画「アンダルシアの犬」(1928年、15分)などの映像も鑑賞できるようになっています。

 入館した時は、「昼から柳津に」のつもりでしたが、作品を見て歩くうち諦めの境地に。時間をかけて鑑賞しないともったいない、と思ってしまうほどの充実した作品群だったのです。彼の幻想的な世界にドップリと浸れ、窓越しに見える磐梯山の眺めも「一見の価値アリ」の美術館。お勧めです。

 美術館を出たのは午後2時。猪苗代のいわはし館で、名物のソバ(焼き味噌と大根おろしのタレで食べます)を賞味。その後帰路に着きましたが、前回お話したように宇都宮から東北道に乗ったのは失敗。通勤割引を利用して都心に向かうなら、次の鹿沼から入りましょう!

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