2011年04月29日 : 先週末、カンボジアより帰国しました。バンコクで出発が1時間半も遅れて終モノレールに間に合わず、羽田からタクシーに乗りました。運転手さんの趣味だと言う渓流釣りの話に耳を傾け、合いの手代わりに最近の東京の様子などを聞きながら家路を急ぎました。
「夜道は暗くなったけれどそれ以外は落ち着いてますよ」とは聞いたものの、2ヶ月ぶりの我が家に入る時は「何か壊れていないかしら」とちょっとドキドキ。でもスライド式本棚がスライドできなくなっていた以外の実害はなく、先ずは良かったと胸をなでおろしました。 |
放送大学面接授業:津波の基本 |
翌日は放送大学の面接授業「岩石と人間生活」受講のため、大学本部のある海浜幕張駅に降り立ちました。ここで驚いたのが駅前の歩道が波打っていたことです。浦安で「液状化の被害が出た」とは知っていましたが、この歩道のうねりもその影響なのでしょうか、恐ろしい自然の力ですね。
萩谷先生の授業は「岩石と人間の歴史」「惑星科学と岩石」から始まるはずでしたが、「この時期津波の話は外せないですね」と津波の基本から講義を始めて下さいました。 |
東日本大地震の津波の伝わり方 左上が日本列島で、濃青は120cm以上、青は100cm以上の波高 |
津波の基本を聞いてから画像を見ながらの授業は、まだ記憶が生々しいだけに皆真剣に聞き入っていました。発生から津波到達までの速さと高さが甚大な被害を生み出した今回の大地震、その波はこんな形で太平洋を伝わっていました。
「人は高台に船は沖合いに」と力説される先生に、地震国に住む人間として正しい知識を持つことの大切さを教えられました。 その後「惑星地球の誕生」、「生命の起源」、「プレート・テクニクス」と講義が進むうち、「地球は生きて動いているんだ」と言う事が理解できるようになって来ました。「地球の気持ちになって考えてみよう」と言う先生の言葉が、深く印象に残った授業でした。 |