忍路環状列石から30分ほどかけて小樽に戻り、市北部にある手宮洞窟へ向かいました。手宮とつくからてっきり手宮公園の中だろうと、地図で見当をつけて坂を登っていきましたら、緑化植物園とやらに出てしまいました。洞窟はこの真下、小樽水族館に向う道路の脇にあったんです。
手宮洞窟 : 1866年に発見された洞窟と刻画は、1878年に榎本武明により学会に紹介された。1995年、風化・剥落を防止し刻画を後世まで伝えるため、10年の歳月をかけ「手宮洞窟保存館」を完成させた。 この彫刻が刻まれた時期は、1600年前の続縄文時代の中期~後期(弥生の終わりから古墳時代)にあたり、同じ時期の刻画がフゴッペ洞窟にもある。フゴッペ洞窟の調査で本州やサハリンからと思われる土器や金属器が出土し、この時期日本海を囲む文化交流が盛んに行われていたことがわかる。 − 栞より − |
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手宮公園直下、とても近代的な手宮洞窟保存館 |
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かなりくたびれたフゴッペ洞窟の印象が強かったので、この近代的な建物を見て正直言って驚きました。受付で親切な説明を受け、宇宙基地に入るかのような観察室へのドアを抜けると、暗闇のアプローチが奥へと延びています。自動点灯の足元灯に誘導されつつ進むと、適当な間隔で説明版が設けられ、刻画と出あえる期待を高めてくれます。
すべておしゃれでとてもGood。ここは無料、しかも4月1日~11月3日は無休なのですから・・・、小樽市の太っ腹には感謝感激です。手宮の刻画は市の文化財、国民の宝。興味ある皆さん、見にきてね。 |
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