出土品

 隣接された収蔵庫には、出土した木柱根の一部が水槽の中で保存展示されていました。半截形木柱根250点、丸太の木柱根45点。能登真脇遺跡では半截形が16点、丸柱が10点でしたから、チカモリ遺跡の出土数がいかに大量であったかわかりますでしょう。
埋蔵文化財収蔵庫
埋蔵文化財収蔵庫
水槽の中の樹根
水槽の中の樹根

 乾燥保存された巨大樹根に残る目途穴は、御柱の曳き綱穴にソックリ。能登・金沢・新潟、そして青森の三内丸山と、日本海沿岸に点在する巨木遺跡に、現在まで諏訪地方に残る御柱祭。北陸地方、裏日本などと言うと、どうしても暗いイメージが付きまとっていましたが、この巨木文化の後を追ってみると、輝かしく活気に満ちた縄文の人々の暮らしを感じられるようです。

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