喜代門の湯

 温泉のガイドブックを見ていて、青い海に浮かぶユニークな形の岩に目が留まりました。それが勝浦温泉・らくだの湯。他にも南紀には、巨大露天風呂の”わたらせ温泉”、歌舞伎の舞台にもなった”つぼ湯”、日本三大古湯の一つ”崎の湯”、と魅力的な温泉があるのです。これは行くっきゃないでしょう。

 勝浦の駅前で地図を見ていたら、タクシーの運転手さんから声をかけられました。反対にこちらから「どこか良い温泉があったら教えて」と尋ねると「だったら”喜代門の湯”に行きなさい。最近オープンしたばかりだけれど泉質が良いので地元では有名だよ。遅く行くと混むから早めに行きな」。

共同浴場"喜代門の湯"の渡り廊下
共同浴場”喜代門の湯”の渡り廊下
 旅先でのこんなやり取りは大好きなので、早速行ってきました。勝浦からルート42を太地方面に約1キロも走ると、右手に熊野詣でゆかりの湯川温泉が、ゆかし潟のほとりに見えてきます。共同浴場”喜代門の湯”は道路を挟んだ向かいにありました。この渡り廊下なんて「さすが紀(木)の国!」です。

 単純硫黄泉ということですが、匂いはそう強くなく、どちらかというとこっくりとした肌触り。浴後は肌がスベスベで心地よい。「美人の湯」の一種と言えるのかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です