まだ道のりの半分も来ていないのに、すでに3時を回ってしまいました。峰町は途中なのですが、資料館に寄っていては日没までに宿に着けそうもありません。資料館の横を通り過ぎ、野生動物保護センターの看板を左に見過ごし、ひたすら北へと急ぎました。 | |||
韓国展望所から釜山方面の眺め 眼下に航空自衛隊が駐屯する海栗島が見えます |
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車は多くないので快適に(制限速度内で)飛ばして、1時間後には目的地上対馬町に入りました。宿に行く前に日帰り温泉「渚の湯」「こ行くつもりですが、それでも1時間ほど余裕があります。今日は天気が良いので「もしかしたら韓国が見えるかも」と、地図でチェックした韓国展望台に寄る事にしました。
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382号線から鰐浦へと左折、トンネルの手前を右折して細い山道に入りました。しばらく走ると左手に大きな門が見えて、その傍らにこれまた立派な案内板が立っています。そこには日本語・ハングルそして英語で、
『本町は韓国とはわずか49.5kmの至近距離にあります。歴史を振り返る時お互いは、密接かつ重要な位置関係にあり、その交流の灯は現在まで引き継がれています。当施設はそのシンボル的名所となるよう、韓国の諸先生方のご協力を仰ぎ、入念に仕上げられています』と書かれていました。 |
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天気が悪いときは、展望室のこの写真をご覧下さい |
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展望台は柱や手すりに朱を用い、大陸的な雰囲気を漂わせる六角形の建物。ベランダから北西方向に目を凝らすと・・・・、うっすらと陸地のような物が見えていましたが、残念ながらデジカメには写りませんでした。ちょうど散歩に来ていた方が「夜になると釜山の灯も見えるんですよ。中にその写真がありますから、見て行って下さい」と教えてくれました。
前日壱岐の聖母宮を見学した祭縁起に『神功皇后が朝鮮出兵の折、風待ちをして対馬の鰐津(ワニノツ)に向け出帆した』と書かれていましたが、それは神話の世界。翌日拝見した峰町誌の中に『新羅本紀に、「406年、倭人は対馬島に営を置き(後略)」と記されたその営は、この鰐浦に比定することができる。』とありましたから、古代の倭人達がここに拠点を置いて半島と行き来していたのは間違いないようです。 |
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