王宮の南隣には100年程前に建立された王立の寺院、通称”シルバー・パゴダ”があります。正式名称は”エメラルド寺院”、お隣のタイやラオス同様、エメラルド仏を本尊として祀ったお寺です。 |
銀のタイルが敷き詰められている、”シルバー・パゴダ” |
通称の由来は、床に敷き詰められた銀のタイル。総数5000枚以上(20cm角で1kgの銀板が!です)、と言う豪華さですが、堂内は一面絨毯に覆われていて「銀を踏みしめて歩いている」と言う”有り難い”感じはいたしません。一部銀の床を見せている場所がありますので、そこで納得してください。ちなみに、堂内は撮影禁止です。
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他の見どころは境内の回廊に描かれた「ラーマーヤナ」物語。建立年が新しいのに傷みが目に付くのは、長く続いた内乱のためなのでしょう。カンボジアの文化財保護、と言いますとアンコール遺跡群が中心ですが、こういった場所にも援助の手を入れて欲しいですね。 |
シルバー・パゴダ回廊壁画 |
内容は良く判りませんが、ちょっと気になったのが”巨人が橋になって一行を助ける”このシーン。以前タイでも、同様の図柄を見たのを思い出しました。他にも意外な発見があり、物語を知らなくとも充分楽しめます。街の喧騒から逃れたい時などにはうってつけ、かな? |