予想に反し内部は近代的な空間で、いつのまにか柔らかな照明が心地よい大ホールに導かれていました。入ったことはありませんがまるで宇宙船の中に迷い込んでしまったような気分です。と、人がせっかく感慨にふけっているのに何とも騒々しい小学生の集団が入ってきました。声がホールの壁に反響して通常の数倍のかしましさ。仕方がない、こちらは時間だけはタップリありますから彼らが去るまで待ちましょう。 |
王の象徴太陽の紋章をデザインした入り口ドア |
彼らが去った後、内部の空気が攪拌され重さがとれました。これならじっくり見学できます。ここは5つの墳墓のそれぞれを6角形のドームで覆い、エントランス・ホールで連結させた巨大建造物。遺跡と近代技術との結合は、アブシンベル神殿の裏側に足を踏み入れた時のような感動を呼びおこします。
右に黒く見えているのがフィリッポス2世の墓へ降りる階段ホールへの入り口で、アレクサンダー大王のお墓はその右奥になります。墓への階段を降りていきますと、ガラスに映った自分の姿にビックリ。韓国の慶州にある石窟庵(ソックラム)同様、巨大なカプセル(湿度調整と保護のため)に入っているのです。 |