最初に高見石小屋に泊まった時、小屋番をしていたのが永岡さん。今思うとあのホンワカとした雰囲気は、その人柄が反映していたのかもしれませんね。いつしかお互いバラバラになり、ほとんどの人との音信は途切れてしまいました。それが10年ほど前突然に、個展のハガキが届き「彼が焼き物を!」と驚きました。
それからは毎年お知らせが届き、今回のテーマは「朝鮮白磁」。古民具に配された器たちは最初同じように見えましたが、じっと見ていると微妙に違います。ピンと張った白、ほろ酔い加減の朱が入ったもの、とそれぞれが個性的。手に取るとその重みと丸みが心地良く、人のぬくもりさえ感じました。次回はどんな作品を見せてくれるのか、楽しみです。 |