2007年12月05日

2007年12月05日 : ただ今!先週末帰国しました。1年ぶりに見るプノンペンは、あちらでもこちらでも大型ショッピンングセンターや小ぎれいな集合住宅を建築中。数年後には韓国資本で高層マンションも建つと聞きました。これからどんな風に町の様子が変わっていくのか。寂しくもあり楽しみでもある、って心境です。

 プノンペンだけでなく、シェムリアップでも続々と新しい施設がオープンしていました。筆頭は、11月12日に開館したばかりの「アンコール博物館」でしょうか。それとは知らず出かけていたので、遺跡見学を1日で済ませて半日を、出来立てホヤホヤの博物館訪問に使いました。

11月12日オープンしたアンコール博物館
11月12日オープンしたアンコール博物館
  アンコールワットの中央祠堂をイメージした外観はとても立派。でも中に入って良く見ると、内装はかなり荒っぽい。見学はスパイラルのアプローチを上り、映像ルームから始めるようになっていましたが、オーディオはまだ英語版しか出来ていません(画面上では日本語や中国語も選べるようになっているのですが)。内装もオーディオも開館に間に合わなかったのでしょう。日本ではちょっと考えられない事ですね。

 さてお次は「千の仏像の部屋」。そして「アンコール以前」「アンコールワット」「バイヨン」などの部屋を順に巡って行くようになっていました。ただ、各部屋の入り口に英語とクメール語の解説があるだけで、展示品には一切の説明がありません。遺跡が好きな方には単語の拾い読みでも凡その意味は判るかもしれませんが、英語の苦手な方にはちょっとキツイかも。早く日本語の解説書が欲しい所です。


 プノンペンに戻った翌日、3年ほど前に出来た5つ星のリゾートホテル、ソッカビーチホテルに泊まるためシアヌークビルに向かいました。今まで5時間近くかかっていたのですが、この日は3時間半ほどで到着。道路が良くなってきたんですね。ここでもカンボジアの発展ぶりを実感できました。

 これなら午後はプールサイドでのんびり出来る、とチェックインしたのですが中々部屋に入れません。何度も催促し、やっと「先客がチェックアウトしてくれない」ためと判明。すったもんだの末、「海側の広い部屋を用意しました」と案内されたのは3時間後。部屋は良かったのですが、半日が無駄になってしまいました。説明も含めサービスはまだまだ、と言うところでしょうか。

リアム国立公園の白砂海岸
リアム国立公園の白砂海岸
 滞在中に、自然が豊かに残るリアム国立公園へも行ってきました。マングローブの茂る川をボートで下り、イルカウォッチング。そして手つかずの海岸に上陸して一泳ぎ、と言う人気のコースです。2007年11月現在、ボートのチャーター料は40ドル。チラッとですがイルカも現れ、胸まで水につかって貝を採る風変わりな漁の様子も見られてとっても豊かな気分になれた1日でした。

 でもここでJICAの専門家の方から、ちょっと気になる話を聞きました。「国立公園内では自然を守らなければいけないのに、不法に土地を囲い込んだりホテルやカジノを建てる計画も進んでいて対処が間に合わない」のだとか。それを防ぐには「多くの旅行者に来てもらい、自然保護の大切さを知ってもらうしかないですよ」と淡々と語ってくれました。シアヌークビルに行く事があったら、皆さんもリアムまで足を延ばしてみて下さいね!!

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