2009年06月02日 : プノンペンでの1ヶ月の滞在を終え、先月末に帰国しました。カンボジアでは毎日のようにスコールにあっていましたから、爽やかな五月晴れを期待して日本に戻りましたのに、この所お天気が悪い日が続いていますね。
そんな雨のある日、以前から気になっていた映画を2本見に行って来ました。トム・ハンクスの「天使と悪魔」と、イーストウッド監督・主演の「グラン・トリノ」です。 |
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「天使と悪魔」の展開は予想通りで面白かったのですが、秘密めいた展開にドキドキさせられた前作、「ダヴィンチ・コード」の暗い背徳的な味わいはなく、ローマ名所巡りのような明るい映画になっていました。それなりに楽しめましたが、最後にもう一ひねり欲しかったな。
その点「グラン・トリノ」は、筋運びもクライマックスの意外さも、「ヨッ!イーストウッド」と声を掛けたくなるような見事さでした。一緒に笑い考え涙して、いつの間にか画面に引き込まれていました。2月に見たチェンジリングも秀作でしたが、こちらは押さえどころを押さえた、珠玉とも言うべき作品で、ある評論に「イーストウッドの遺作(?!)」と書いてあったのが肯ける気がしました。 |
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友人が、三鷹駅近くのマンションを購入しました。三鷹と言えば子供時代を過ごした懐かしい町です。この日曜日には新居のお披露目パーティがあったので、久しぶりに南口の中央商店街を歩いて見ました。 | ||
三鷹中央通の鯛焼き屋さん「たかね」 |
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様変わりしていましたが、「若者の町」と言われる華やかなお隣、吉祥寺と比べるとまだまだ素朴な感じの残る駅前です。降り立って気になったのは、鯛焼きがおいしかった「たかね」と言うお店がまだあるかどうかでした。
東急ストアの前を通りズンズン歩いていくと、ありましたありました。『すべての商品を一人の職人が手作業で製造していますので数に限りがございます』と書かれた店頭には、数名のお客さんが並んでいます。今回は待っている時間が無くて鯛焼きが買えなかったのは残念でしたが、このお店が健在だったのには感激してしまいました。 |
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店の前には太宰治の記念碑がありました |
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お店の前には太宰治の記念碑がありました。太宰ファンならご存知でしょうが実は彼、1939年(昭和14年)から1948年(昭和23年)に玉川上水に入水して亡くなるまで、三鷹に住んでいたのです。「走れメロス」「津軽」「斜陽」「人間失格」などの名作は、この間に発表されています。
お墓は中央通りの突き当たりにある禅林寺にあります。私は参加したことがありませんが、遺体発見日でもあり誕生日でもある6月19日には「桜桃忌(おうとうき)」が禅林寺で開かれ、全国からファンの方々が集まるそうです。6月19日と言えばもうすぐですね、関心のある方行って見て下さい! |