2010年05月20日

2010年05月20日 : 先週末に帰国にカンボジアから戻りましたが、その後放送大学に提出する通信指導(中間試験のようなもの)の勉強に忙殺されておりました。やっと一息ついた昨日、TVで流された黒煙が上がるバンコク繁華街の映像に驚きました。あの辺りは何度も買い物に行ったことがあるからです。

 カンボジアに碌な商業施設もなかった頃はバンコクまで出向き、スクンビットにあるエンポリアムや伊勢丹やZENの入っているセントラル・ワールド・ビルで買い物や食事を楽しんだものでした。

デモ隊と治安部隊が衝突したバンコク伊勢丹付近:2001年撮影
デモ隊と治安部隊が衝突したバンコク伊勢丹付近:2001年撮影
 王室を敬愛し仏教を尊ぶ、穏やかな笑みを称えた人たちの住む国。一度も他国に侵略されることも無く、順調に経済成長を続けていたタイは東南アジアの優等生とも呼ばれていました。アジアの混沌さと治安の良さを併せ持つ、旅行者にとってもタイは魅力的な国でした。
同じ場所から撮影した、夜の伊勢丹前通り
同じ場所から撮影した、夜の伊勢丹前通り
 この10数年で新しい商業ビルや新空港ターミナルもオープンしましたし、街の様子も行くたびに変わっていきました。大渋滞の道路にさえ国の勢いを感じていたのですが、その影で農村と都市住民との貧富の差は大きくなっていたのかもしれません。

 タイで政変などがあるといつもプミポン国王が出てきて和解させていましたが、今回はその国王が高齢とあってか全く意志を表明していません。調停役を失って元首相を支持するデモ隊側も現政権側も、この衝突がどこに行き着くのか判らなくなってしまったのではないでしょうか。通い慣れたあの国がこれからどうなってしまうのか、これから先もタイ情勢からは目が離せません。


 昨年1年間取り組んでいた卒業研究、「埋納土器についての考察」をPDFファイルにまとめました。本文20ページ、図版・写真注など32ページ他の計67ページ、4101kbのファイルです。

 「埋納土器についての考察」:2009年度卒業研究報告書(4101kb)

唐古・鍵遺跡出土のヒスイの勾玉
唐古・鍵遺跡出土のヒスイの勾玉
 唐古・鍵遺跡出土の『褐鉄鉱容器に入ったヒスイ勾玉』に魅せられて、各地を歩き回って資料集めをした研究の報告書です。考古学の素養が無いためテーマの展開法や後半の図版作成には苦労しましたが、それだけに仕上がってみると愛着も一塩です。

 専門の勉強した方には物足りないかもしれませんが、縄文時代に興味のある方は是非読んでみて下さい。アドバイス・修正・感想・コメント、何でもお寄せいただけましたら幸いです。

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