2010年07月01日

2010年07月01日 : 6月はじめに八島湿原を訪問してから1月たち、もうそろそろ夏の花が咲きだす頃、と思って行ってみました。ヴィーナスラインの車山付近はレンゲつつじの花盛り。赤の絨毯、と言うわけにはいきませんがどの斜面にも朱色の花が咲いていて緑一色だった前回とは大違いの景色が広がっています。
レンゲツツジ咲く八島が原湿原
レンゲツツジ咲く八島が原湿原
 八島が原湿源では浮島にもポツポツと小さなツツジが咲いていていました。白いコバイケイソウとの共演もそれはそれで美しいのですが、樹木が育つのは「草原化している」ことかと思うと寂しい気もしました。

 いつものようにまずビジターセンターで情報のチェック、それから歩き出しました。10分も歩かないうちに見つけたのが、この昆虫、チェックリストにもあったヒメシロコブゾウムシです。

木肌にも似たゴツゴツとした体のヒメシロコブゾウムシ
木肌にも似たゴツゴツとした体のヒメシロコブゾウムシ
 1.5cmほどの小さな虫でビジターセンターの情報によりますと、『シシウドの葉っぱによくいる虫です。触ろうとするとポロっと落下します。「死んだふり」をして身を守る作戦です。』だそうです。私は試しませんでしたが、もし見かけたら触ってみて下さい。

 虫から始まった今回の散策、ついつい葉陰の毛虫や蝶が気になってしまいます。コースの最後で見かけたのが、トルコ石ブルーが美しいこのトンボです。撮ろうと思うとスッと飛び立ってしまうのでシャッターチャンスに恵まれず、かろうじて成功したのがこの写真なのですが、拡大してみると少しボケていて種の同定までは出来ませんでした。でもこれ、イトトンボの一種ではありますよね? 

イトトンボ(だと思います)
イトトンボ(だと思います)
 今回見られた花々は順不同で、グンナイフウロ、ウマノアシガタ(いわゆるキンポウゲ)、アマドコロ、テガタチドリ、コバイケイソウ、オオヤマフスマ、アヤメ、スズラン、ニガナ、レンゲツツジ、マムシソウ等などでした。ピンクの花はテガタチドリ、紫はアヤメだけと、ほとんどが白と黄色の花で色彩にはまだ乏しい湿原です。

 後2週間もすれば、レンゲツツジが散ってニッコウキスゲの黄色が草原を染めます。この湿原にもカラフルな夏の花が咲き乱れることでしょう。1時間半ほどのこの散策コース、アップダウンが無いのでお年寄りや小さいお子さんでも楽しめますよ。


 昨年1年間取り組んでいた卒業研究、「埋納土器についての考察」をPDFファイルにまとめました。本文20ページ、図版・写真注など32ページ他の計67ページ、4101kbのファイルです。

 「埋納土器についての考察」:2009年度卒業研究報告書(4101kb)

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