2010年07月07日 : 七夕の今夜、関東地方には雨雲がかかっていて天の川は見られそうにありません。梅雨も後半に入り各地で局所的豪雨の被害が報告されています。豪雨被害の多くは、上層の寒気により発生した積乱雲の仕業のようです。
災害から身を守るには相手を知るのも大切なこと。放送大学の「身近な気象学」授業で勉強しましたのでその知識、積乱雲の一生をご紹介します。 |
積雲形成期(15分程度) |
積雲期:上空の寒気・地表面の過熱などで上昇気流が発生、雲は15分ほどで成層圏との境目付近(圏界面)までモクモクと成長する。 |
最盛期(15分から30分続く) |
最盛期:圏界面まで到達した雲は冷やされて下降気流が発生、地表面に雨が降り出す。雲頂部の水平の広がりは10から15kmに及ぶ。 |
衰弱期(30分) |
衰弱期:降雨に伴い上昇気流が弱まり、積乱雲の一生は終わる。この間は平均して約1時間である。
個々の積乱雲の広がりは10km程度、寿命は約1時間ですが、それが連続して通過すると長時間大雨が降り続く集中豪雨になるんだそうです。積乱雲がいくつも見えたら要注意、無理せずに安全な場所に避難しましょう。 |
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最近読んで感銘を受けたのは、「走るために生まれた」と副題のついた『BORN to RUN』です。走る民族とも呼ばれるタラウマラ族とウルトラランナー達のレースの模様を主軸に、人間がどのような戦略で種を繋いできたかが描かれています。
体育苦手、走るの嫌いな私が目からウロコが落ちる気分で読んだのが、307ページからの28章部分です。要約してみますと、 |
クリストファー・マクドゥーガル著「BORN to RUN」 |
『DNA配列の95%が共通しているチンパンジーと人間で、人間にあってチンパンジーにないのがアキレス腱と土踏まず、項靱帯(うなじじんたい:頭の後ろにあって速く動く時頭を支える腱)であり、それらは走る動物である犬や馬と共通である』と書かれています。
その上人類は、『呼吸に頼らず発汗することが出来る』。この『史上最高の空冷エンジン』を持つランニングマンが、『長時間走る能力によって狩を成功させ動物界の頂点に立つことができた』と本文は続きます。人類は『走るために生まれた』と言う本書のメッセージは、体の奥に眠っている何かを刺激してくれるようです。ちょっぴりだけど「走ってみようかな」と思わせてくれる本でした。 |
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昨年1年間取り組んでいた卒業研究、「埋納土器についての考察」をPDFファイルにまとめました。本文20ページ、図版・写真注など32ページ他の計67ページ、4101kbのファイルです。
「埋納土器についての考察」:2009年度卒業研究報告書(4101kb) |