2010年12月24日

2010年12月24日 : 弘法大師空海の命日に因み、毎月21日に京都の東寺で行われている弘法市。12月は仕舞い弘法で「1年で最も賑やかよ」と知人に誘われ、何年振りかで京都駅に降り立ちました。
京都駅前を飛ぶアトムの雄姿
京都駅前を飛ぶアトムの雄姿
 駅前で出迎えてくれた空飛ぶアトムの雄姿に「京都にアトム!?」と驚きましたが、駅ビルの中に「KYOTO 手塚治虫ワールド」があったんですね。「では来年末に」とHPを見ましたら、『平成23年1月16日をもって閉館致します』の文字。「それなら寄っておくんだった」と悔やんでみても後の祭り、残念でした。

 弘法市当日は午後からの雨が予想されたため、朝の8時には現地に出向き着物の物色を開始しました。畳紙(たとう)に包まれた品ばかりを並べる店あり襦袢用反物中心の店ありと、その専門性に着物文化の奥深さを感じました。
東寺の弘法市:五重塔は木造建築としては日本一の高さ
東寺の弘法市:五重塔は木造建築としては日本一の高さ
 「弘法さんに通って30年」と言う知人とは10時に待ち合わせ、それからは彼女の知り合いの店を巡ってお買い物。ほとんどの出店者は市内にも店を構えているとかで、日常の生活でも行き来があるようです。だからその信用度は高いですよね。彼女の口添えで素敵な絞りの反物が意外なお値段で買えましたし、京都まで来て良かったと嬉しくなった1日でした。

 弘法さんを挟んで3日間の京都滞在中、買い物以外の日は東山を中心に散策しました。初日に選んだのは、紅葉の名所と言われる東福寺です。12月も下旬ですから期待はしていなかったのですが、地面に落ちた紅葉がまだその赤みを残し、ビロードのような緑苔と美しいハーモニーを醸し出し風情がありました。
名残の紅葉が楽しめた東福寺通天橋付近
名残の紅葉が楽しめた東福寺通天橋付近
 東福寺からは「維新の道」を目指し清水寺に向かいました。通常なら修学旅行生で賑わう場所でしょうが、今回はあでやかな和服姿の女性が目立ちました。「シャッターを押して下さい」と言って来た女性達は中国人の旅行者でしたし、フランス語のカップルの着物姿も見かけました。どの国の方がお召しになっても、着物は美しいですね。

 龍馬のお墓がある霊山護国神社では「維新の志士達がここに眠っている理由」を宮司さんから教えてもらいましたし、考古資料館では貴重な「いろは丸」関連資料もいただけました。弘法さんでの買い物も含め、本当に充実した京都旅行になりました。お世話になった皆さんに「感謝!」です。

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