2日目 : 翌朝6時45分、宿の前で待っていると大型バスが迎えに来ました。それから何ヶ所かのホテルで客を拾い、このままワイトモ洞窟まで行くのかと思いきや、バスターミナルらしき場所で降りるよう促されました。ここで日本人ガイドさんが待っていてくれたので概要が掴めました。
説明を要約しますと、1、ここから別のバスに乗り換えてワイトモに行く2、洞窟見学中、現地ガイドが説明している間は通訳できない。又撮影も禁止3、ワイトモからロトルアまでは別のガイドが同行する4、通常バスの中での飲食は禁止だが、このツアーの場合はレストランで食事する時間が取れないので車内で食べても良い。
ツアーバスに乗り換えるときに渡されたのが、フルーツサラダとランチボックスです。ズッシリと重いこのお弁当、量もお味もとっても良かった。と言っても旅行中そう多く食べたわけではなく、南島のダウトフルサンド・ツアーのランチボックスと比べると、ですけどね。
ワイトモは「水の流れこむ洞窟」という意味で、ここに棲む土ボタル(英語名glow worm:グロー・ワーム)を見るのがツアーのハイライトです。狭い入口から下へと降りて歩いていくと、内部はかなり広くて、結婚式やコンサートに利用されることもあるそうです。なおも進むと、洞窟内を流れる川にでました。さあここからボートに乗り換え、いよいよ土ボタルとご対面です。
しかし、ボートは中々出発しません。どうやら船頭さんの緊急交代のようです。新しい船頭さんが乗り込んで、ボートは静かに暗闇の中へと動き出しました。ボートは洞内に張り巡らされたロープを手繰りながら進むので、水をう打つわずかな音しかしません。20人ほど同船しているはずなのに自分一人が闇に浮かんでいるような不思議な感覚になってきます。
天井にチラホラ見えていた土ボタルでしたがやがて、天井一面が青白い光で覆われたホールのような場所に着きました。ここではボートが特にゆっくり動いてくれるので、土ボタルがかすかに点滅している様までじっくりと見ることができました。「たかが昆虫でしょう」と余り期待してなかったのですが、漆黒の宇宙に浮かぶ天体のような神秘的な美しさにすっかり魅了されてしまいました。
その後ボートはゆっくりと戻ったのですが、船着場の前でUターンし再び土ボタルのホールへ向かってくれました。そして間もなく、前方に外の光が見えてくると、「撮影OK」の許可がおりました。その時ガイドさん、「こちらには何度も来ていますが2回見せてくれたのは初めてですよ」と一言。
緊急交代だったので出口を間違えたのか、それともサービスでしてくれたのか、どちらが真実なのかはわかりませんが2回も見られて大満足です。