ワイトモ洞窟見学後オークランドに戻る方々と別れ、日本人ガイドさんも交代しました。ニュージーランドの大自然の中バスはロトルアに向けてひた走り、2時間ほどで停車したのは羊の看板も可愛らしいアグロドーム。ここでホビット・ツアーに参加する何人かが下車しました。ニュージーランドはロードオブザリングのロケ地としても有名で、ロトルア周辺に点在する撮影現場見学ツアーなのだそうです。
ロトルアはマオリの聖地トンガリロ国立公園の北に位置する、北島きっての温泉地です。せっかくの温泉なのだから日本風に裸で入りたいと、ここでの宿はユースホステルではなく、「硫黄泉かけ流しの個室風呂」があるベスト・イン・ロトルアに予約を入れておきました。ワイトモ洞窟ツアー申し込み時、ホテルを指定しておけば宿の前で降ろしてくれます。
宿は旅行代理店も兼ねており、オーナーの太田さんは旅の相談にものってくれます。見学希望の観光地を挙げ、バス便の検討をしていただいた結果、フレキシイ・パスのページに述べました方法になったわけです。パス購入だけでなく、ロトルアの観光ツアーもここで手配してもらいましたし、どう言う偶然か「1年ほど前に購入したウェリントン行きのバス切符。行かれなくなったので使ってください」と無料でいただくことになりました。太田さんには本当に感謝感謝です。
気が楽になったところでロトルアの散策に出ました。向かったのはガバメント・ガーデン園内にある、ロトルア博物館。昔の温泉療養施設を生かした温泉博物館です。ポリネシア風の門をくぐると観賞用の池があり、そこに赤いクチバシのカラフルな鳥が水浴びしていたので夢中でシャッターを切りました。後日図鑑で調べてプケコと判明。希少種タカヘと近い関係の鳥らしいです。両者の違いはテ・アナウのページをご参照ください。
『1908年に建てられたバス・ハウス(温泉療養所)は、ニュー次ランド政府が北半球からの訪問者を呼び寄せるための初の観光投資でした。関節炎・リューマチ・神経衰弱などの症状に効果があるとして多くの人が訪れました。温泉ブームは1940年代で下火となり、1966年には全ての治療サービスは近くのクウィーン・エリザベス病院に移管されました』。-博物館パンフレットより抜粋-
かつての治療室に残るバスタブや資料、ちょっとした仕掛けが楽しい映像資料室だけでなく、建物の構造が判る上階、ロトルアの町が見渡せる屋上、そして廃墟のように不気味な地下の泥温泉治療室等など。この博物館は建物本体が見もので、これが結構楽しめました。
ニュージーランド北島、ロトルアの地熱エリア