8日の日曜日、知人に誘われ「MJOジャズフェスティバルinよんな~館」に行ってきました。よんな~館とはやんばる国頭村(くにがみそん)与那にある交流拠点施設のこと。与那地区は人口約200人の小さな集落で、中心部にはヤンバルクイナの植え込みが訪問者を迎えてくれていました。
時が止まったように静まり返った集落に、突如として響くジャズの調べ。MJOとは「メディカル ジャズ オーケストラ」の略で、文字通りお医者様たちが中心となったジャズバンドです。この日の演目は♪真珠の首飾り、♪アメリカン・パトロールから♪涙そうそうまで全11曲、そしてアンコールで数曲を演奏してくれました。
合間に知花代表の軽妙なおしゃべりで、曲、楽器、メンバーが紹介されます。「本日集まった皆さんは運が良いですね。先日の大相撲地方巡業のような心配はいりません。どなたが倒れても直ぐに心臓マッサージして差し上げられますので安心してコンサートをお楽しみください」には会場大うけ。集まった200名ほど(主催者側発表?)の観客からやんやの喝さいを浴びていました。
1時間ほどのコンサート終了後に水が豊富な集落のそぞろ歩きしましたが、蝶の種類が多いのには驚きました。特に沢沿いではアゲハチョウが群れ飛び、この日だけでもナガサキアゲハ、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、イシガケチョウ、ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ等々の蝶を観察することができました。
翌日は県道2号線を利用してやんばる中央部を横断、周辺のダムなどを見学しました。春とあってきれいな山野草に出会うのですが、中でもその形状に驚いたのはこちらの花、イルカンダ。一輪数㎝と結構大き目の花で、それがブドウの房のようにぎっしりと群れ咲き垂れ下がっているのですからかなり迫力があります。名前を調べていてイルカンダが「幻の花」と呼ばれているのを知りました。自生地が限られ開花も不規則なためだそうですが、そんな花を偶然見つけられるなんて、ラッキー。
偶然と言えば、2号線から分かれて林道に入ったところで野生のイノシシの子供2頭が飛び出してきました。先頭君は藪に隠れたものの、もう一頭は進むべきか退くべきか迷って道路中央に立ちすくみ、こちらをじっと見てくれたのでイノシシだとわかったのです。後ろから追い越してきたトラックに驚きすぐ駆け去ってしまいましたが、何とも心温まる出会いでした。
最後は新川ダムで撮ったコゲラです。木を突く音を頼りに探しはじめ、思ったよりずっと近くの木の上にいるのを見つけた時には感激しました。何に出会うかわからない、自然観察って楽しいですね。