半分けんか腰になって手続きを済ませ待つことしばし、「この小さな飛行機にこれだけの荷物が乗るのかしら?」と心配していましたが、これもいつものことなのでしょう。ほどなく荷物も人も、無事機内に収まりました。それにしても、皆さんが手に抱えている毛布が「そんなに寒いのかな?」、とちょっと気になります。2月のペルーは日本の夏にあたり、リマでは寝苦しく感じる夜もありました。この時は「まさか?!」との気持ちで眺めておりましたが、その後の旅行中度々「毛布が欲しい」と思うようになったのでした。少なくとも防寒具は必要ですよ。 |
アンデス山脈 |
そうこうするうち機は、海抜150メートルのリマを飛び立ちました。グングン高度を上げたかと思うと間もなく、眼下にこのような山並みが見えてきます。そう「アンデス!」です。大海原の波のように続く白い山並みに見とれるうち、雪山がだんだん少なくなり、遠くに茶褐色の固まりが見えてきました。飛行機が高度を下げそれがクスコの街だとわかった時、期待と不安で胸がドキドキ。何故か涙まで出てきて景色がぼやけて見えます。さあ、もうすぐ着陸。長いこと恋焦がれてきたけれど、まさか本当に来られるなんて夢をみているような気持ちです。 |