この先、道の両側は広がりをみせ、ローマ劇場や列柱通りを抜けてレストハウスへとのびています。遺構もさることなが、ら注目していただきたいのは周囲の岩の色や形です。トルコのカッパドキアの洞窟住居のようにそのままでも住めそうなもの、ローズ・レッドのめのうのような縞模様の美しい岩など数多く、谷を見下ろす岩屋でのお昼寝タイムは最高でした。 |
遺跡の最奥にある、エド・ディル |
レストハウスで軽食をとっていると、隣のテーブルから声をかけられました。「エド・ディルに行くのならご一緒していいかしら?」。友人が疲れていて行きたくないというけれど一人では不安なので、と言ってきた彼女はベルギーからの一人旅。
「人を待たせているので30分で登りましょう」と2人で急いだのですが、最後はかなりの登りでやはりコースタイム通り1時間弱かかってしまいました。修道院と呼ばれるこの建造物、苦労して出かけるだけの価値はあります。静寂の空に浮かぶこの屋根の浮き彫り状のライン、これはエル・ハズネでは望めませんから。 |
帰り道はエジプト人、トルコ人と一緒になり、レストハウスからはアンマン在住カナダ人の彼女の友人が加わって、国際色豊かな6人組みで帰路につきました。ペトラからは「死海」に行くつもりでしたが、長い道のりをおしゃべり(もっぱら聞き役でしたが)しながら歩いていくうちに「ワディ・ラム」への1日ツアーに誘われ心が動きました。
2日券を買っているので明日もここに来るつもりでしたが、これも神のご意思かも。「私もワディ・ラムに行きます!」 |