轍(わだち)が深い上に赤土は滑りやすく、両手でしっかりつかまっていないと振り落とされてしまう。そんな悪路にドライバー共々悪戦苦闘すること1時間。手はしびれてくるし、お尻も背中も痛くなってくる、「もういい加減して!」と心の中でつぶやき始めた頃、道の両側に家が現れました。どうやらジルコン鉱山の村に着いたようです。 | |||
最初に目に飛び込んできたのが、余分な泥を洗い流す作業現場 |
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村の食堂にバイクを置き、徒歩で数百メートル離れた鉱山に向かいました。最初に目に飛び込んできたのが、泥沼のような水溜りので作業をしている人々の姿。良く見ると周囲の地面には穴が点在し、井戸の釣瓶のような装置で数メートル下の土を運び上げている人もいます。これをバケツで水溜りに運ぶのですが、どれもが大変な肉体労働です。
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宝石店で見たのは水色に透き通ったきれいな石でしたが、ここで掘りあげているのは小豆のような茶褐色の小石。熱処理をするとこの茶色が水色に変わると言うのですが、ちょっと信じられないような原石の色でした。
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お茶を飲みながら獲物(?)を待つ |
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作業員の食堂になっているのでしょう、現場には2つのテントが張られ数人の男性がお茶を飲んでいました。近づくとポケットから原石を出してきました。どれが良い石なのかわからず、日にかざしたりしていると、「これは?」「こちらは?」と四方から原石が差し出されるのです。色は好みではありませんでしたが、ここに来た記念にと石を2つ(15ドルと8ドルの計23ドル)買ってしまいました。 |