バンルン

 空港から町までは1キロほどですので、手荷物が少なければ充分歩ける距離です。ただ未舗装の道ですから、バイクや車が通ると土ぼこりが舞い上がり、全身赤土まみれになってしまいそう。空港前で歩こうかモトにしようか思案していると、迎えの車に乗り込もうとしていた9人の内のお一人が「乗りませんか」と声をかけてくれました。
独立記念モニュメント
町の中心は、独立記念モニュメントとマーケット
独立記念塔 : 街は独立記念モニュメントがあるロータリーと、市場を中心に広がっています。この写真正面に、小さく見えているのがマーケットです。プノンペン並みに道幅がある大通りが四方に延びていますが、通りの真ん中でヤギが昼寝ができるほど交通量は少ない。その上、舗装は100mも続かずすぐ町外れになってしまう、予想以上に小さい首都でした。


タバコを買う婦人
タバコを買う婦人
子供も一緒に店番です
子供も一緒に店番です

マーケット : ここバンルンでも、一番賑わっているのはマーケット、ですが集まっている人々がプノンペンとは違います。人口の75%が8つの山岳民族で構成されている、という土地柄からか独特のバスケットを背負った女性の姿が目に付きます。売られている品で印象的だったのは、蚊除けにもなるという刻みタバコ。少数民族の村々を訪ねると、女性でもパイプをくわえて脱穀作業などしていましたよ。


ラタナク・ホテル : 最初に情報を集めたいと「町で一番立派」と言うホテルに投宿、ガイドブックに出ている観光案内所の場所を聞きました。でも、「建物はあるけれど誰も働いていない」との返事。あらら、概略地図だけでも欲しかったのに、どうしましょう。
ラタナク・ホテル
町で一番立派なラタナク・ホテル
 仕方なくガイドブックを眺めながら早目の昼食を取っていると、専属ガイドのVirak氏がやって来て、パンフレット片手にラタナキリ観光の説明を始めました。半日なら「象トレッキングと火口湖見学」がお薦めなのだとか。”象トレッキング”と聞き食指が動き、料金だけ確認してその話に乗りました。こうして、5日間にわたる過酷な(?)『ラタナキリお薦めフルコース』が幕を開けたのです。

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