プラハに入りまず眼に飛び込んできたのが、派手な看板で客をひく「マクドナルド」。それも1店舗や2店舗ではないのですから、4年前のあの薄暗いプラハを懐かしみ再訪した旅行者にとっては、その変化に驚くしかありません。1996年10月当時、ビック・マックは200円で、シェイクは120円。 |
一台毎に様々な企業の広告をつけた路面電車(トラム) |
生ビール一杯(0.5リットル)が25コルナ(約100円)で飲めるこの国で、これが高いのか安いのかわかりませんが(高い!)、利用客は多いようです。 海外勤務20年という商社マンいわく「マクドナルドは平和の象徴なんですよ。この店が進出している国は軍政ではない、民主主義の国だから旅行者は安全ですよ、という証しの意味もあるようですよ」。
「平和」はいいのですが、どの国も同じになることが、果たして幸せといえるのかどうかは疑問です。特に食べ物は「おふくろの味」という言葉でもわかるように、その人の一生の味覚を左右するものです。宣教師が長い時間や命をかけてしてきたことを「マクドナルド」は難なく、しかも相手からお金をもらってしてしまうのですから大したものです。 でも、味覚を支配されるって、本当はとても「恐ろしい」ことだと思いますよ。 |