時折立ち寄ったベドウィンの住居。地面に窪みをつけただけの簡単なかまどには、いつもチョロチョロと小枝が燃え、すぐに熱くて甘~いチャイが出てきます。女性たちは一様に黒っぽい長衣にスカーフ(ベール?)姿、そして私の白い服を見てジュリエッタに言ったそうです。「砂漠に白は似合わない」。
確かにアンツーカーのような赤土系のこの土地では白は汚れが目立つ。そして意外なことに、太陽光線も通してしまう、のです。汚れを気にせずどこにでも座れ、しかも強烈な太陽光線から肌を守るには、「黒」服が一番合理的なのかもしれません。シリアのアレッポでは、このことを再認識いたしました。 |
砂漠に朝日が射してきました |
羊の毛で織ったそのテント脇には、ラクダに取って代わった4駆が鎮座し、遊んでいる子供たちはTシャツやトレーナー姿。周囲に羊やヤギがいなければまるで日本の「オート・キャンプ」場。こうして伝統文化も徐々に変わっていくのでしょうが、この土地に適した彼女たちの服装は最後まで残っていくことでしょう。
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「ワディ・ラム」メモ : 1台のジープ貸し切り(もちろん運転手つき)で、1日60ドルが相場と聞きました。4人で利用すれば1人15ドルということです。砂漠で泊まる(キャンプ)場合は、別料金のようですので事前にきちんと確認交渉のこと。女性一人だけで車をチャーターすることは危険が伴います、必ず連れを探すかツアーに入って下さい。 |